ビルキャンでもミツバチからの

プレゼントはもらえるのか!?

~都市養蜂の可能性を探る~

ミツバチはハチミツの生産や農作物の受粉を通じて私たちの食生活に欠かせない存在です。世界の農作物の約30%以上はミツバチの受粉が担っています。しかし、地球温暖化や農薬汚染などの影響で、ミツバチの生息数は世界的に急減しています。この状況は、私たちの食料生産にも深刻な影響を与えかねません。そこで、私たちは人々の環境意識を高めることを目的に、25年春から日本大学経済学部屋上でミツバチの飼育を実施しています。

水道蜂プロジェクトの目的

ミツバチはハチミツの生産や農作物の受粉を通じて私たちの食生活に欠かせない存在です。世界の農作物の約30%以上はミツバチの受粉が担っています。しかし、地球温暖化や農薬汚染などの影響で、ミツバチの生息数は世界的に急減しており、この状況は私たちの食料生産に深刻な影響を与えかねません。

生物多様性の保全や持続可能な社会の実現に向けて、ミツバチの保護が重要視されており、都市部においても、自然との共生や環境教育への取り組みとして、都市養蜂が注目されています。都市部でのミツバチの生態を観察することで、ミツバチの行動や環境への適応について理解を深めることができます。さらには多様な植物の生育は、他の昆虫や鳥類などの生息環境を豊かにし、生物多様性の向上に貢献することが期待できます。

私たちは、ミツバチの保護と都市部の環境改善に貢献するとともに、人々の環境意識を高めることを目的に、2025年春から日本大学経済学部屋上(東京都千代田区神田三崎町)でミツバチの飼育を開始します。また、採れたハチミツは、オープンキャンパスのお土産やグッズとして提供する予定です。

なお、私たちのプロジェクトは、日本大学が支援している学生発案型のプロジェクトに応募し、令和6年度日本大学自主創造プロジェクトに採択されました。養蜂には長年の経験に基づくノウハウが必要なため、令和6年度の初年度は専門家との関係構築に重点を置いて実施しました。2024年7月から2025年1月にかけて、近隣の大学や養蜂場に対してヒアリングおよび内検の見学を延べ17日間行いました。ヒアリングでは、全国で初めて地方自治体として養蜂を実施している埼玉県坂戸市、銀座ミツバチプロジェクト、明海大学、千葉商科大学、安田学園中学校高等学校にご協力をいただきました。また、ミツバチ研究で著名な干場英弘先生(元玉川大学教授)やビーハイブジャパンの渡辺 宏先生(養蜂家・獣医師)に現在も多大なるご支援・ご協力をいただいております。この場を借りて心より感謝申し上げます。

LET’S WORK TOGETHER!

水道蜂とは?

日本大学は、関東近郊に16学部86学科を有する日本最大級の総合大学です。その中でも、日本の中枢である東京都千代田区には、経済学部、法学部、歯学部、理工学部(駿河台キャンパス)などの学部があり、いずれも緑の少ないビルキャンパスとなっています。私たちのプロジェクトは経済学部の学生が中心となっており、学生の多くが水道橋駅を利用しています。東京ドームの最寄り駅として広く知られる水道橋駅にちなみ、プロジェクト名を「水道蜂」として名付けました。

日本大学経済学部の校舎(ビルキャンパス)

養蜂箱設置

水道蜂ハニー

水道蜂ハニーは、純粋なハチミツです。

水道蜂ハニーは、ミツバチが花から集めた蜜を、一切加熱処理せずにそのまま瓶詰めにしたものです。市場に出回っている多くの一般的なハチミツは、品質の安定、瓶詰めのしやすさ、そして結晶化を防ぐといった目的で加熱処理などが行われています。しかし、こうした加熱処理は、熱に弱い酵素、ビタミン、ミネラルといったハチミツ本来の貴重な栄養素を損ない、さらに繊細な風味や香りを失わせてしまうことがあります。水道蜂ハニーは、このような加工を一切施さないことで、ハチミツが持つ本来の生命力と豊かな味わいをそのまま皆様にお届けします。

都心の豊かな自然が育む、貴重なハチミツ

水道蜂ハニーが貴重な理由は、その蜜源にあります。日大経済学部から半径2km圏内には、皇居、千鳥ヶ淵、靖国神社、小石川後楽園、上野恩賜公園などといった、都心にありながらも豊かな自然が息づく場所が点在しています。これらの公園や庭園に咲き誇る四季折々の多様な蜜源植物から、ミツバチたちが丹精込めて集めた蜜が、水道蜂ハニーの深い味わいの元となっています。都会の喧騒の中に育まれた、まさに奇跡のようなハチミツなのです。

ハチミツに期待される健康効果

疲労回復ハチミツは体内で分解される必要がなく、素早くエネルギーとして吸収され、疲労回復をサポートします。
高血圧の予防ハチミツに多く含まれるカリウム(自然の降圧薬)が、体内の余分な塩分を排出を促します。
整腸作用整腸作用のあるグルコン酸などが含まれており、腸内フローラの改善に役立つとされています。
咳止めハチミツは強力な抗菌性を持っているので、風邪や喉の痛み、口内炎、傷口のケアなどにも利用されています。
美肌・保湿効果高い保湿効果があり、化粧品にも配合されることがあります。食べるだけでなく、唇や肌に直接塗るパックとしても利用されます。
免疫力向上豊富な栄養素や抗菌作用により、体の免疫システムを強化する手助けになると言われています。
質の良い睡眠ストレスを和らげる「セロトニン」の分泌を促すことで、安眠に繋がると言われています(就寝前にスプーン一杯)。
ダイエット砂糖よりも甘味度が約1.3倍も高いのが特徴です。そのため、少量で十分な甘さを感じられ、結果的に摂取カロリーを抑えることができます。

プロジェクト中心メンバー

大川 貴文

都市養蜂に強い関心があり、水道橋でミツバチを育て、採蜜を目指しています。週2回の内検は、かわいいミツバチに触れることができ、癒されます。将来的な「水道蜂」としてのブランド化実現に向け、現在はプロジェクトマネージャー(PM)として、計画作成、予算管理、人員調達、進捗管理などプロジェクト全体を推進しています。

高橋 栄貴

初めまして、高橋栄貴です!虫が苦手だった僕ですが、ミツバチについて学ぶうちに次第に愛着が湧きました。都市養蜂は都市の緑化にもつながり、もともとSDGsに関心があった僕にとって、このプロジェクトに参加できたことをとても嬉しく思います。現在は大川くんをはじめとする数名のメンバーと共に活動しています!

成川 奏太

八鍬 誓心

山形県出身の八鍬誓心です。この活動で初めて養蜂をしてみて日々学びなことが多いです。ですが、その学びを得ることで自分自身が成長しているのが実感できていて、達成感を感じています!

神田 竜我

こんにちは、神田竜我と申します!埼玉県出身で、趣味はスニーカー収集とバイクに乗っています!このプロジェクトは大川くんの紹介で参加しました。自分自身、虫は苦手なんですが…ミツバチに関してはもちろん怖さもありますが、よく見るととても可愛く見えてきます笑。すごく居心地の良い環境で話しやすい人たちが多いので、プロジェクト参加待っています!

佐々木 瞭

中川 晶仁

はじめまして、茨城県出身の中川晶仁です。最初は養蜂に関する知識はまったくありませんでした。しかし、活動に参加していく内に、奥深さを感じると同時に、蜂に愛着を持ち始めていました。まだまだ勉強中ですが、プロジェクトメンバーとして頑張っていきたいです。

渡部 佳鈴

シン・メンバー大募集中!

養蜂をやってみたい日大生を募集しています。経済学部以外の他学部の学生でも大丈夫です。

主な活動は、ミツバチが活発に活動する夏までは月・木曜日午前に内検(巣箱のなかのミツバチの営みを観察)を実施します。秋~冬の間は月1~2回の活動となります。なお、気象状況によって変更することがあります。

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