ミツバチたちが活発に活動する春は、無駄巣(巣板以外に作られた巣)が多く生じます。また、採蜜の際に行う蓋切りによっても蜜蝋が生じるため、これらを現在まで一斗缶で保管していました。蜜蝋についたハチミツがほのかに甘い香りを漂わせています。
今回は三崎祭(日大経済の文化祭)で、水道蜂プロジェクトはこの蜜蝋を使ったハンドクリーム作り体験を無料で行います。多くの皆様に体験していただくため、現在、蜜蝋の抽出作業を進めています。
その準備として、先日、無駄巣・蜜蓋から蜜蝋の精製を行いました。本館5階のオープンスペースでお湯を沸かし、その中にを入れて溶かしていきます。蜜蝋は約60℃で溶け始めていきます。大きなゴミは茶漉しで取り除き、冷まし固めていきます。冷えて固まった蜜蝋には、まだ細かいゴミが含まれているため、時間をおいてから、さらに2度目の精製を実施します。


次に、細かいゴミを取り除くために、今度はガーゼを使って再精製を行いました。当初、コーヒーのペーパーフィルタも試してみたのですが、目が細かすぎて、液体の蜜蝋が濾される前に冷えて固まってしまいました。いくつか方法を試した結果、ガーゼが最も適していることが明らかになりました。ガーゼで濾した蜜蝋は、シリコン製の製氷皿で冷やして固めました。この2段階の精製を行うことで、不純物のない、鮮やかな黄色の蜜蝋が精製することができました。



