オープンキャンパス(夏)

7月27日(日)に経済学部のオープンキャンパス(夏)が盛大に開催されました。事前予約の段階で3250組6500名もの申込をいただき、当日も本当に多くの方々にご来場いただきました。熱気あふれる会場で、高校生や保護者の皆様が熱心に説明を聞いている姿が印象的でした。

今回、学生企画ブースに私たち以外にも田中圭ゼミや経済学部学生広報委員会が参加しています。

水道蜂プロジェクト:都市養蜂を通じて地域社会に貢献するプロジェクト。プロジェクトの意義やミツバチの大切さを熱心に説明しました。

田中圭ゼミ:スマート農業(ドローン)技術を活用した水稲栽培や、これまでの数多くの研究成果を分かりやすく発表しました。

経済学部学生広報委員会:学生目線で経済学部の魅力を紹介しました。

特に、私たちのブースでは、メンバーたちが採れたてのハチミツを手に取り、プロジェクトに込めた想いや都市で養蜂を行うことの面白さを直接語りかけました。また、高校生の皆さんや保護者の方から「まさかこんな場所でハチミツが採れるなんて!」と驚きの声があがる場面もあり、大いに盛り上がりました。

ご来場いただいたみなさんと一緒にプロジェクトが参加できる日を楽しみにしています!!

2回目の採蜜、ハチミツ16kg!!

6月12日(木)に最初の採蜜を終えてから1ヶ月あまり。7月24日(木)に第2回目の採蜜を行いました。今回は、前回渡辺先生に教えていただいた手順を思い出しながら、学生たちだけで採蜜を実施しました。今回は採蜜作業を効率化するために、脱蜂板(Bee Escape)を前日に設置しました。これは、ミツバチが巣箱へ移動した後、継箱に戻ることを防ぐことで、ミツバチの動きを一方通行に制限する仕組みになります。この工夫により、ミツバチを振り落とすといった余計なストレスを与えることなく、スムーズに採蜜ができるようになりました。

この時期は朝でも日差しは強く、面布+つなぎの姿に着替えるだけで汗が止まらず、服はびしょ濡れになってしまいます。特に屋上は日陰になるスペースが少ないため、短い作業でもこまめな水分補給が欠かせません。

2回目の採蜜は16kgとなりました。今年は空梅雨であったため、梅雨の時期でもミツバチたちは蜜を貯めることができたと考えられます。この時期は湿度が高く、一般的に糖度が低下する傾向がありますが、採れた蜜の糖度は約80%と高く、発酵の心配もありませんでした。

また、当日は日大本部の方々も取材にお越しになり、採蜜の様子を見学されました。採蜜作業後は、PMの大川くんが1時間近く取材を受けました。この様子は来年刊行予定の「2027年度進学ガイド」に掲載される予定です。今から掲載が楽しみですっ!!

ミツバチに刺される

ミツバチの中で毒針を持つのは雌蜂(働き蜂)のみで、雄蜂は針を持ちません。女王蜂も働き蜂と同様に毒針を持っていますが、子孫繁栄を優先するため、人を刺すことはほとんどありません。また、スズメバチやアシナガバチと違って、ミツバチは温厚な性格なため、自分たちの身に危険が迫っていると感じない限り、積極的に人を刺すことは少ないです。雌蜂の針には「返し」がついているため、一度刺すと針が体の内臓ごと抜け落ちてしまい、雌蜂自身は死んでしまいます。これは、雌蜂にとって「命がけの攻撃」であるため、むやみに刺すことはありません。

先日、新女王の交尾を確認するため、夕方16時から内検を行った際のことです。この日は夕方から風が強くなり、ミツバチたちも少し落ち着かない様子でした。ゴム手袋をしていたにもかかわらず、その針が貫通し、手にチクリと刺されてしまいました。刺された直後はじんわりと熱さを感じましたが、幸いにも強い痛みではなかったため、そのまま内検を続けることができました。ただ、一度刺されてしまうと、次に刺されたときにアナフィラキシーショックが起きないか、少し心配になるのも正直な気持ちです。ミツバチと接する際には、彼らの特性を理解し、お互いにとって安全な距離を保つことが大切だと改めて感じました。

坂戸市長表敬訪問

埼玉県坂戸市は、2013年度から全国に先駆け、自治体によるミツバチ飼育と市民への養蜂普及というユニークな取り組みを進めています。私たちの水道蜂プロジェクトも、これまで多くの貴重なアドバイスをいただいてまいりました。

今回は、初採蜜ができた報告を行うため、坂戸市長を表敬訪問しました。石川清市長ご自身も養蜂に取り組んでいらっしゃることから、当日は今後の販売戦略などについて、実践的なアイデアを多数ご提案いただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。

時差式ダニトラップ _1

6月9日に設置した時差式ダニトラップのその後を報告します。

干場先生に指導していただいた通り、巣板1枚の1/4下部を切り落とした部分に、狙い通り雄蜂の巣脾が見事に形成されていました。ミツバチヘギイタダニを効率的な駆除のために、この部分を切り落とし、今後もミツバチの健康を守るための対策を進めていきます。

水飲み場

ミツバチにとって水は、巣内の温度調整、幼虫への餌作り、そして自分たちの活動に必要な水分補給源として非常に重要になります。そのため、私たちはミツバチが溺れないよう炭を置いて足場を作った水飲み場を巣箱の近くに設置しましたが、内検時に水を補給している姿を見たことがありません。なぜかミツバチたちから嫌われています。一方、屋上に設置されている雨水溝には、いつもたくさんのミツバチが集まっています。何が原因か・・・分かりません。

日本大学自主創造プロジェクト採択!!

今年度も日本大学が支援している学生発案型の自主創造プロジェクトに応募し、無事に令和7年度日本大学自主創造プロジェクトに採択されました。しかし、残念ながら申請額の半分という結果となってしまい......計画していた物品などの購入見直しが喫緊の課題となっています。

このような状況だからこそ、私たちの創造性と工夫が試されていると強く感じています。今一度、プロジェクトの目標を達成するために何が最も重要か、そしてどのような代替手段が可能かをメンバー全員で深く議論する良い機会と前向きに捉え、この課題を乗り越えていきたいと考えています。

そうは言っても、資金がなければ養蜂器具は買えません。そこで、メンバーおよび顧問の先生と相談した結果、まずは大学の教職員の皆さんに私たちのプロジェクトをPRすることにしました。今回採れたハチミツを50gの小瓶に分けてチラシと一緒に配り、同時に募金箱を設置したところ、プロジェクトに賛同してくださった教職員の方々から、予想をはるかに超える温かいご寄付が集まりました!この場を借りて、皆様に心から感謝申し上げます。お寄せいただいた大切なご寄付は、すべて養蜂活動のために活用させていただきます。

初採蜜、ハチミツ25kg!!

昨年度から始まった水道蜂プロジェクト。1年目は養蜂技術の習得および人脈構築に励みました。そして2年目となる今年、ついに日大経済学部の屋上に養蜂箱を設置し、初めての採蜜を行う運びとなりましたっ!! 今回は、渡辺先生のご指導のもと採蜜を実施。また事前に、メンバーの1人は明海大学の採蜜活動に見学させていただき、多くを学ぶことができました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。

梅雨に入り不安定な天気が続いていましたが、私たちの願いが届いたのか、採蜜を行った6月12日(木)は快晴に恵まれました。午前8時からの内検作業を終えてから採蜜の準備に取り掛かりました。具体的には、貯蜜圏(ハニースペース)の巣板に付いたミツバチをハケで丁寧に巣箱に落とし、その巣板を空の巣箱に移して屋上から採蜜場所の別の建物まで運びます。人通りの多い白山通りを、蜜がぎっしり詰まった巣箱を運んでいると、なんと外国の観光客の方から声をかけられました。驚いたことに、その人はハワイのマウイ島の養蜂家で、東京の都心で実施している養蜂に興味津々の様子でした。

採蜜作業は、屋外で養蜂器具の洗浄が可能な本館5階で実施しました。渡辺先生から蜜蓋を削ぎ落とす方法を教わり、私たちは合計14枚の巣板から蜜蓋を除去。その後、重さがほぼ同じ2枚の巣板を選んでバランスを調整し、遠心分離機でハチミツを分離しました。タンクにどんどんハチミツが貯まっていく様子は、まさに感動の連続でしたっ!!

当日はプロジェクトの学生だけでなく、学生広報委員、大学職員、そして学部長にもお越しいただきました。スーパーで売られているハチミツと採れたてのハチミツを食べ比べたり、ハチミツを囲んで交流することで、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

時差式ダニトラップ

現在、多くの養蜂家が飼育するセイヨウミツバチは、ミツバチヘギイタダニの深刻な問題に直面しています。私たちは干場先生から教えていただいた「時差式ダニトラップ」でこの問題に対応していきます。

先日、新女王蜂の産卵を確認できたため、時期的には遅めになりますが、これからさっそく時差式ダニトラップ用の巣板を作成します。まず、養蜂箱一つにつき、育児圏(ビースペース)の巣板1枚の1/4下部を切り落とします。 この切り落とした部分には、雄蜂の無駄巣ができやすい傾向があるため、ここをダニトラップとして活用します。ミツバチヘギイタダニが雄蜂の幼虫に寄生しやすいという特性を活かし、巣板の下部にできた空間をさらに左右半分ずつに分けて、時間差で女王蜂に卵を産ませていきます。 これにより、ダニを効率的に誘引し、駆除する対策を進めていきます。

燃料調達

養蜂に欠かせない道具の1つに「燻煙器」があります。これは中で新聞紙など燃やし、その煙を蜂に吹きかけて大人しくさせるためのものです。ミツバチは生き物なので、化学繊維などの物質を燃料にすることは厳禁です。

現在は、新聞紙で火種を作り、乾燥させたコーヒーかすを燃料として使っています。ほのかにコーヒの香りが漂う煙は、私たちも癒やされます。ただ、コーヒーかすは乾燥に時間がかかるため、先日、新たな天然の燃料を探しに行ってきました。

坂戸近くの公園で、大量の乾燥した松葉を確保!これでしばらくは燃料の心配はなさそうです。