水道蜂ハニー

2回目の採蜜が無事に終了し、水道蜂プロジェクトから、「初夏(糖度83%)」と「盛夏(糖度80%)」という二つの個性豊かなハチミツを用意することができました。同じ場所で採れたハチミツでありながら、これほどまでに異なる表情を見せるのは、都市の自然が持つ多様性と、季節ごとの花の移り変わりによるもの。まさに、都市の環境が豊かであることの証でもあります。

春から初夏にかけてミツバチたちが集めてくれた蜜で、都市の木々や草花が芽吹き、生命力あふれる時期の恵みが凝縮されています。主にトチノキ、ツツジ、ネズミモチといった初夏の街路樹の花々など、多様な蜜源から集められた百花蜜になります。

「初夏」のハチミツの特徴は、その繊細でどこか儚い香り、そして爽やかな甘みになります。主張しすぎない上品な甘さは、パンケーキやヨーグルトなど、素材の味を活かしたいシーンにぴったりです。早朝の清々しい空気を感じさせるような、軽やかな後味も魅力の一つです。

今回新たに加わったのが「盛夏」のハチミツです。真夏の日差しをたっぷり浴びて咲き誇る花々から、ミツバチたちが精一杯集めてくれた蜜です。夏ならではの蜜源植物が豊富に含まれています。

「盛夏」のハチミツの特徴は、その奥深いコクと豊かな風味です。初夏の蜜とは対照的に、濃厚でしっかりとした甘みがあり、一口食べると夏の太陽のエネルギーを感じさせるような力強さがあります。チーズやナッツとの相性も抜群で、コーヒーや紅茶に入れると、その存在感で味わいを一層引き立ててくれます。

水道蜂ハニー(左:盛夏、右:初夏)

燃料調達

養蜂に欠かせない道具の1つに「燻煙器」があります。これは中で新聞紙など燃やし、その煙を蜂に吹きかけて大人しくさせるためのものです。ミツバチは生き物なので、化学繊維などの物質を燃料にすることは厳禁です。

現在は、新聞紙で火種を作り、乾燥させたコーヒーかすを燃料として使っています。ほのかにコーヒの香りが漂う煙は、私たちも癒やされます。ただ、コーヒーかすは乾燥に時間がかかるため、先日、新たな天然の燃料を探しに行ってきました。

坂戸近くの公園で、大量の乾燥した松葉を確保!これでしばらくは燃料の心配はなさそうです。

巣枠フック

巣箱の巣枠がギッシリに収まっていると、内検作業に手間取ることがあります。そんな時は、巣枠を1枚外に出すだけで、効率的に作業を進められます。ただし、巣枠を直接地面に置くのは衛生上好ましくありません。

本プロジェクトは限られた予算で運営しているため、市販の巣枠ハンガーのような製品をすぐに購入することはできません...。そこで、何か良い方法はないかと検討した結果、巣枠を引っかけるフックを3Dプリンターで自作してみました。実際に使ってみると、これが十分実用になることがわかりました。

3Dプリンターで作成した巣枠フック
巣枠フックを使用した様子(250522撮影)