ミツバチにとって水は、巣内の温度調整、幼虫への餌作り、そして自分たちの活動に必要な水分補給源として非常に重要になります。そのため、私たちはミツバチが溺れないよう炭を置いて足場を作った水飲み場を巣箱の近くに設置しましたが、内検時に水を補給している姿を見たことがありません。なぜかミツバチたちから嫌われています。一方、屋上に設置されている雨水溝には、いつもたくさんのミツバチが集まっています。何が原因か・・・分かりません。


ミツバチにとって水は、巣内の温度調整、幼虫への餌作り、そして自分たちの活動に必要な水分補給源として非常に重要になります。そのため、私たちはミツバチが溺れないよう炭を置いて足場を作った水飲み場を巣箱の近くに設置しましたが、内検時に水を補給している姿を見たことがありません。なぜかミツバチたちから嫌われています。一方、屋上に設置されている雨水溝には、いつもたくさんのミツバチが集まっています。何が原因か・・・分かりません。
今年度も日本大学が支援している学生発案型の自主創造プロジェクトに応募し、無事に令和7年度日本大学自主創造プロジェクトに採択されました。しかし、残念ながら申請額の半分という結果となってしまい......計画していた物品などの購入見直しが喫緊の課題となっています。
このような状況だからこそ、私たちの創造性と工夫が試されていると強く感じています。今一度、プロジェクトの目標を達成するために何が最も重要か、そしてどのような代替手段が可能かをメンバー全員で深く議論する良い機会と前向きに捉え、この課題を乗り越えていきたいと考えています。
そうは言っても、資金がなければ養蜂器具は買えません。そこで、メンバーおよび顧問の先生と相談した結果、まずは大学の教職員の皆さんに私たちのプロジェクトをPRすることにしました。今回採れたハチミツを50gの小瓶に分けてチラシと一緒に配り、同時に募金箱を設置したところ、プロジェクトに賛同してくださった教職員の方々から、予想をはるかに超える温かいご寄付が集まりました!この場を借りて、皆様に心から感謝申し上げます。お寄せいただいた大切なご寄付は、すべて養蜂活動のために活用させていただきます。
昨年度から始まった水道蜂プロジェクト。1年目は養蜂技術の習得および人脈構築に励みました。そして2年目となる今年、ついに日大経済学部の屋上に養蜂箱を設置し、初めての採蜜を行う運びとなりましたっ!! 今回は、渡辺先生のご指導のもと採蜜を実施。また事前に、メンバーの1人は明海大学の採蜜活動に見学させていただき、多くを学ぶことができました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。
梅雨に入り不安定な天気が続いていましたが、私たちの願いが届いたのか、採蜜を行った6月12日(木)は快晴に恵まれました。午前8時からの内検作業を終えてから採蜜の準備に取り掛かりました。具体的には、貯蜜圏(ハニースペース)の巣板に付いたミツバチをハケで丁寧に巣箱に落とし、その巣板を空の巣箱に移して屋上から採蜜場所の別の建物まで運びます。人通りの多い白山通りを、蜜がぎっしり詰まった巣箱を運んでいると、なんと外国の観光客の方から声をかけられました。驚いたことに、その人はハワイのマウイ島の養蜂家で、東京の都心で実施している養蜂に興味津々の様子でした。
採蜜作業は、屋外で養蜂器具の洗浄が可能な本館5階で実施しました。渡辺先生から蜜蓋を削ぎ落とす方法を教わり、私たちは合計14枚の巣板から蜜蓋を除去。その後、重さがほぼ同じ2枚の巣板を選んでバランスを調整し、遠心分離機でハチミツを分離しました。タンクにどんどんハチミツが貯まっていく様子は、まさに感動の連続でしたっ!!
当日はプロジェクトの学生だけでなく、学生広報委員、大学職員、そして学部長にもお越しいただきました。スーパーで売られているハチミツと採れたてのハチミツを食べ比べたり、ハチミツを囲んで交流することで、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
現在、多くの養蜂家が飼育するセイヨウミツバチは、ミツバチヘギイタダニの深刻な問題に直面しています。私たちは干場先生から教えていただいた「時差式ダニトラップ」でこの問題に対応していきます。
先日、新女王蜂の産卵を確認できたため、時期的には遅めになりますが、これからさっそく時差式ダニトラップ用の巣板を作成します。まず、養蜂箱一つにつき、育児圏(ビースペース)の巣板1枚の1/4下部を切り落とします。 この切り落とした部分には、雄蜂の無駄巣ができやすい傾向があるため、ここをダニトラップとして活用します。ミツバチヘギイタダニが雄蜂の幼虫に寄生しやすいという特性を活かし、巣板の下部にできた空間をさらに左右半分ずつに分けて、時間差で女王蜂に卵を産ませていきます。 これにより、ダニを効率的に誘引し、駆除する対策を進めていきます。
5月5日に人工分蜂で巣を分けてから約1ヶ月、無事に新女王蜂の産卵を確認することができました!干場先生のアドバイスを参考に、この時期の内検は10時から16時に変更して実施しました。これは、日中に交尾のために巣を飛び立つ新女王蜂が迷子にならないよう、夕方、確実に巣箱に戻ってきているのを確認してから作業するためです。
今回は2群の人工分蜂を行いましたが、どちらの群も無事に新女王蜂の産卵が確認でき、大成功です!次回からは通常のスケジュールに戻し、10時から内検を行います。
4月から行っている内検中に初めて、空からの訪問者、イソヒヨドリが14階屋上に飛んできました。本来は海辺の岩場にいる鳥ですが、最近は都心でもよく見かけるようになったそうです。人工分蜂で羽化した新女王蜂が、イソヒヨドリの餌食にならないよう祈るばかりです。 (人ω<`;)
群れの中から女王蜂を迅速かつ確実に識別するために、女王蜂の背中にマーキングを行います。また、マーキングは西暦の下一桁目の数値によって色を変更する国際的な取り決めがあり、マーキングした色から女王蜂の年齢を確認できます。
マーキングには、市販されている不透明油性速乾性マーカーを使用します。まず、女王蜂を掴みます。潰さないように優しく掴み、背中にマーキングを行います。この作業は、ある程度の経験が必要だと思います。また、マーカーを塗りすぎないようにしなければなりません。匂いが残っていると、警戒蜂が女王蜂に対して攻撃的になることがあるそうです。
埼玉県坂戸市は、2013年度から全国初となる自治体によるミツバチの飼育を始め、市民に養蜂を広める全国でも珍しい取り組みを行っています。坂戸市ミツバチプロジェクトは、「ミツバチと共生できる環境づくり」をテーマに、自然を豊かにしてくれるミツバチの輪を広め、自然環境と共生する意識を育み、健全で恵み豊かな自然が未来へ引き継がれるよう環境保全へと繋げていくことです(坂戸市HPより)。その一環で、ミツバチの生態を知る講座で「ハニーウォーク ~蜜源たんけん~」があります。講師は佐々木正己先生(玉川大学名誉教授)です。
5月10日のハニーウォークは雨天のため、座学中心になりましたが、佐々木先生が持参された蜜源植物を見て、ミツバチの生態や自然との関わりについて、様々な視点から話を聞くことができました。
以前作成した地球観測衛星「Sentinel-2」の観測画像から坂戸市の蜜源植物推定マップになります。荒川水系の高麗川・越辺川沿いは水田が広がっており、比企丘陵には広葉樹が分布していることがわかりました。
5月8日、私たちのプロジェクトを日頃よりサポートしてくださっている干場英弘先生(元玉川大学教授)をお招きし、ミツバチ飼育の基礎についてご講演いただきました。私たち経済学部生にもわかりやすく、熱心に3時間近くもお話くださり、大変有意義な時間となりました。
当日は、日大生に加え、坂戸市ミツバチボランティアの方々も熱心に耳を傾けていらっしゃいました。さらに夕方からは、安田学園中学校・高等学校の小島先生と生徒の皆様も合流され、様々な情報を共有し、交流を深めることができました。
講演後には、実際に屋上にいる2群のミツバチの内検を実施しました。普段は1群あたり1時間近くを要する手探りの作業ですが、この日は干場先生から直接、貴重なアドバイスをいただくことができ、今後の活動に繋がる大きな収穫となりました。
大学の屋上でミツバチを飼育する際に問題となるのは、大型連休中に校舎への立ち入りが制限されることです。今回、学生課に内検作業の重要性を説明した結果、GW中でも屋上への立ち入り許可をいただきました。この時期は王台(女王蜂を育てる部屋)の数が増えやすく、分蜂を防ぐための注意が必要になります。