3号館屋上

水道蜂プロジェクトは、3号館屋上に養蜂箱を設置しています。この屋上は、大規模な空調施設や太陽光パネルなどが大部分を占めていますが、ミツバチを飼育できるスペースとして幅3m × 長さ7mの限られたエリアを確保しています。緑の少ない都会の環境の中で、ミツバチがどのように蜜源を見つけ、飛行ルートを定めているのか、ず~~っと疑問でした。また、屋上は安全確保のため背丈を超えるフェンスで厳重に覆われているため、なかなか外の景色を眺めることができません。

そこで私たちは、ミツバチの目線での景色はどのようなものか確認したいと考え、7mの測量スタックの先端にデジタルカメラ(RICHO GR)を取り付け、タイムラプス機能を用いて数百枚の画像を撮影しました。さらに、これらの膨大な画像をパノラマ作成ソフトで精密に合成し、一枚の広大な俯瞰画像を作成してみました。

3号館屋上からの眺め(250817撮影)

普段は意識しない屋上からの眺望を確認すると、広大な緑地である皇居が予想以上に近くに位置していることに驚きを感じました。この発見は、ミツバチの主要な蜜源の推定や、都市環境における採餌行動の分析を行う上で非常に重要な手掛かりではないかと考えられます。都市での養蜂だからこそ得られた貴重な知見ですね。

什器調達

春に活動拠点をいただいてから半年。自主創造プロジェクトの活動にどうしても必要な什器が不足し、頭を悩ませていました。しかし、高価な什器の購入は難しく、半ば諦めかけていたところ、今年度は幸運なことに、新号館竣工に伴う引越しなどで不要となった什器を大学事務局のご厚意で譲り受けることができました。おかげでこれまで乱雑に置かれていた器具や備品の整理整頓ができ、活動に集中できる環境が整いつつあります。中には、私たちが生まれる前の歴史あるものもあり、これからも大切に使わせていただきます。

日本大学自主創造プロジェクト採択!!

今年度も日本大学が支援している学生発案型の自主創造プロジェクトに応募し、無事に令和7年度日本大学自主創造プロジェクトに採択されました。しかし、残念ながら申請額の半分という結果となってしまい......計画していた物品などの購入見直しが喫緊の課題となっています。

このような状況だからこそ、私たちの創造性と工夫が試されていると強く感じています。今一度、プロジェクトの目標を達成するために何が最も重要か、そしてどのような代替手段が可能かをメンバー全員で深く議論する良い機会と前向きに捉え、この課題を乗り越えていきたいと考えています。

そうは言っても、資金がなければ養蜂器具は買えません。そこで、メンバーおよび顧問の先生と相談した結果、まずは大学の教職員の皆さんに私たちのプロジェクトをPRすることにしました。今回採れたハチミツを50gの小瓶に分けてチラシと一緒に配り、同時に募金箱を設置したところ、プロジェクトに賛同してくださった教職員の方々から、予想をはるかに超える温かいご寄付が集まりました!この場を借りて、皆様に心から感謝申し上げます。お寄せいただいた大切なご寄付は、すべて養蜂活動のために活用させていただきます。

水道蜂、本格始動!

4月8日、日本大学経済学部3号館屋上より、渡辺宏先生のご指導の下で養蜂活動が本格的にスタートしました。

1年間の準備期間を経て、2群でのスタート。日常の中にハチが介在する実感とともに、これからへの不安と期待がプロジェクトリーダーの気概から伝わってきます。
果たしてビルキャンパスでハチのプレゼントはもらえるのでしょうか。

活動拠点整備

春からの水道蜂プロジェクトの本格始動にあたり、経済学部より本館8階のサークル室の一室(811)をプロジェクト活動拠点としてご提供いただけることとなりました。今後は、同室にて、飼育に必要な機材の保管、養蜂に関する情報交換、ハチミツの加工・販売等を行っていく予定です。

まずは、シールや落書きを中心に部屋の掃除です。時間が経過している汚れは、なかなか落ちてくれません。

ハチミツなどの食品を扱うため、部屋を土足で入ることはできません。予算が限られている状況なので、ホームセンターのアウトレット品を利用することで、タイルカーペットを従来の半額で準備し、衛生的な環境を整備することができました。