次世代の養蜂人材育成のための研修事業

2026年2月に、公益社団法人国際農林業協働協会(JAICAF)が主催する「次世代の養蜂⼈材育成のための研修事業(国内研修)」の定期ミーティングがあり、オブザーバーとして参加いたしました。このプロジェクトは日本中央競馬会(JRA)の助成により運営されており、高校生が養蜂の意義や役割、さらには養蜂産業が抱える課題とその解決策を実践的に学ぶ取り組みです。

当日は、全国の高校による活動報告に加え、⼲場英弘先⽣による飼育技術講義が行われました。さらに、会場となった聖学院中学高等学校で飼育されているセイヨウミツバチの内検の見学や⼲場先⽣による内検解説も実施されました。

他校の養蜂場を見学することは、自校とは異なる工夫や発見があり、非常に貴重な体験となります。2月という時期ならではの「春宣言(春の活動開始の判断)」や「建勢給餌(群を強くするための餌やり)」、そしてこの時期の目標となる「額面蜂児(巣板いっぱいに幼虫がいる状態)」を目指す管理方法など、実戦的な技術を深く学ぶことができました。

2026年最初の活動

越冬期間中の内検は、ミツバチへの負担を最小限に抑えるため、月に一度のペースで行っています。

一方、年明けの試験期間を終えたこの時期、大学では4年生がいよいよ卒業に向けたカウントダウンを迎えています。私たちのプロジェクトは4年生が多く在籍しているため、次年度に向けた引き継ぎも着実に進めていかなければなりません。そこで先日、新メンバーたちが渡辺先生に無理を承知でお願いし、内検のレクチャーを実施していただきました。養蜂場での実地指導を通して、大切な技術と知識を継承する貴重な機会を得ることができました。ご多忙のなか、丁寧にご指導くださった渡辺先生には、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

2025年最後の内検

11月下旬に女王蜂の隔離と同時に開始したダニ対策。薬剤投与から約4週間が経過したため、薬剤の除去と2025年最後となる内検を実施しました(参考:ミツバチヘギイタダニ対策:第1弾第2弾第3弾)。当日は、風の弱い暖かい日となったため、気温が十分に上がった午前11時頃から内検を開始しました。また、今回は都市養蜂に興味を持っている学生も見学に訪れました。

まず、養蜂箱の底に設置した下敷きのダニの落下状況を確認したところ、秋口の数と比べるとほとんど見られませんでした。また、巣板およびミツバチを目視してもダニの姿が見当たらず、これまでのダニ対策の効果が十分に伺える結果となっています。

食糧についても、夏から秋にかけて蓄えた蜜や花粉が十分にあることを内検から確認できたので、追加の給餌は不要と判断しました。これをもって2025年最後の内検を終え、引き続きミツバチたちの越冬を静かに見守っていきます。